DV、いじめ、モラハラ、パワハラから逃げられない本当の理由

こんにちは!
リトリーブサイコセラピー®でお悩みや心の問題の根本解決をサポートする
心理セラピスト@札幌の白鳥大介です!

さて、先日北海道室蘭でこんなニュースがありました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190226-00000002-hbcv-hok

交際相手によるDVから起こったとても残念な事件です。
被害者の方は抵抗したり、誰かに助けを求めたり、逃げることができなったのでしょうか…。

ここまでの事件性があるところまでいかないものの、こんなふうに

・パートナーからDVを受けている。
・職場でいじめ、モラハラやパワハラを受けている。
・ママ友から嫌がらせを受けている。
・そのせいでうつ、パニック障害、適応障害などになってしまった。

などの相談も増えています。

ちなみにDVって男性から女性にするものってイメージがあると思いますが、実は逆も全然あるですよー。
逆DVってやつ。
だから性別もあまり関係ないんです。

今日はこんな問題について心理的な原因と解決方法を書いてみますね。

DV、いじめ、モラハラ、パワハラから逃げられない本当の理由

もちろん、DVやいじめなどをしてくる人が悪いのは当たり前です。
明らかに理不尽な暴力や、精神的な嫌がらせは許せるものではないでしょう。

ただ、このようなお悩みを持っている人に共通していることがあります。
個人セッションで「こういうことをされたときにどうしていますか?」と聞くとほとんどの方がこんな感じで答えます。

・耐えて我慢しています…。
・何も言えずただ固まってじっとしています…。
・聞き流すように努力しています…。
・逃げたいけど逃げられないんです…。

・・・
明らかに理不尽なことをされているにも関わらず
どうして耐えなければいけないのでしょうか。
どうして受け入れなきゃいけないのでしょうか。
どうして逃げられないんでしょうか。

ここに本当の問題があります。

○○になるくらいなら私は全て我慢して受け入れます

そのあと、「じゃあ、これを受け入れなかったら何が起こりますか?」と聞きます。
受け入れないというのは例えば

・理不尽なことに対してしっかり「NO!」という姿勢を見せる。
・しっかり受け入れない!やめて!という気持ちを表現する。
・理不尽なことをされていることに正当な怒りを表現する。
・訴える、然るべきところへ助けを求める。

などなど。
やっぱり、大抵の方がこう答えます。
「そんなことできません」「そんなことしたら・・・」

「独りになっちゃう」

こういう悩みを持っている人が怖れているもの。
それは独りになること。

独りになるくらいなら私は全て我慢して受け入れます。
居場所を失うくらいなら耐えて逃げずにじっとしています。
これは私が選んで選んでいます。

こう声に出して頂いて涙を流しながら「私が選んでいるんだ」と気づく人はたくさんいます。

もちろん本当はいつか相手が変わればよかったんでしょうけど、残念ながらそれはない。
そして、実は加害者側も何も言わずに受け入れる人を無意識に標的に選んでいたりします。
反撃にあったり、自分にとって損になる人にはそんなことしないんですよ。

あなたが被害者のポジションを選んでいる限り、加害者はあなたにとっても必要な存在。
だから人間関係や場所を変えればいいという問題でもない。
そうしても、また同じことを繰り返してしまうんですよ。

だから自分もそういうところを居場所に選んで、いつでも外せる鎖に繋がれていることを受け入れているのは自分だということに気づくのがそこから抜け出す第一歩です。

逃げることもできない、受け入れるしかなかった幼少期

理不尽な場所や状況を居場所に選んでしまうような生き方のクセは幼少期のこんな経験でついてきます。

・虐待、言葉の暴力、ネグレクトを受けていた。
・お母さんが家族に暴力を受けてたり、いじめられていた。
・お母さんやお父さんのストレスや愚痴を聞いて受けとめていた。
・家がさみしかったり、怖かったりで帰りたくなかった、逃げ出したかった。
・イヤだと言ったら、ひどく怒られた。
etc…

子どもは逃げても独りでは生きていけません。
両親に嫌われても生きていけません。
また、母親が暴力やいじめを受けていた場合はそこから逃げたり、お母さんを受け入れられず助けられないことは激しい罪悪感を感じちゃいますよね。

受け入れても辛いし、かといって逃げることもできない。
行くも地獄戻るも地獄。

これがダブルバインド<二重拘束>というもの。

こんな経験があるとこんな理不尽なことを受け入れることだけが
“唯一の居場所”になり
その人にとっての“関わり”になってしまう。

そして、大人になるにつれて、独りになる恐怖から
その“居場所”“関わり”を得るために
無意識に自分から理不尽な人や場所を選んでしまうんです。
DVする人ばかりパートナーに選んでしまったり、ブラック企業ばかり選んでしまったり。

無意識って怖いですよね(一一”)。

解決するためには?

恐怖の根源は幼少期の独りになる恐怖。

解決するには孤独が怖かったこと。
ほんとは逃げ出したかったほど怖かったことを心理セラピーなどでしっかり誰かに受けとめてもらい癒していくことが大事です。

自分の感情を感じて表現しても独りになったりしない。
イヤだと言っても孤独になったりしない。
居場所はなくならない。

逃げることは負けじゃない。

こんな安心の感覚を体験を通して育てること、
もう自分は受け入れないとしっかり決意することでしっかり解決に向かうことができます。
今までの解決した方の声を聴くとこんな変化があるそうです。

・嫌なことは嫌です、やめて下さいと言えるようになった。
・理不尽なことに正当な怒りを感じられるようになり、表現できるようになった。
・自分を守れるようになった。
・やめてくれない人や場所に対してしっかり距離をおけるようになった。
・人に相談できるようになり、安心を感じられるようになった。
・人の顔色を窺うことがなくなった。
・自分の好きな人間関係や好きな居場所を選べるようになった。
・本当に好きな人、自分を大切にしてくれる人をパートナーに選べるようになった。

もし今理不尽な状況に晒されながらも身動きが取れないとしたら、きっと力になれると思います。

嫌われて孤独になるのが怖い人に向けて
大阪で古田しほさんとタッグを組んでこんなイベントをやりますよ↓

【大阪】公認心理セラピストによるオープンセッション
「もしかして私、嫌われてる?」から抜け出す心のお話会
2019年3月21日(木・祝)

https://jnpta.com/seminar-event/201903_osaka

そして、ダブルバインドについてアツく語り、あらゆる不安を手放す方法をお伝えするイベントも札幌で開催!

3/31(日)@札幌
あらゆる悩みや不安を手放して心の安心と自由を手に入れる方法
~リトリーブサイコセラピーワンデーセミナー&オープンセッション~

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最後まで読んで頂きありがとうございました!
ではまた!

ABOUTこの記事をかいた人

対人恐怖、自己否定など心の問題や悩みの根本解決をサポートする心理カウンセラー・心理セラピスト 札幌を拠点に全国で活動中。 生き辛さやしんどさの根本原因を見つけて、心の安心と本来の自信に満ち溢れた自由で幸せな人生を取り戻すサポートをしている。